<p>この記事では Noexes でサーチするための最初のステップを解説します。PC、Switch のセットアップがまだ済んでいないのなら先に <a href="/posts/63140d37d59cbbc5fa294b79">環境準備編</a> を読むことをお勧めします。</p>
<h1>Noexes のタブ</h1>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/08edd5b9-2b6b-4b6b-8d09-6da94e0be370%2FSCR-20220906-j9f.png" alt="SCR-20220906-j9f.png"></p>
<p>Noexes には、「Tools」「Search」「Pointer Search」「Memory Viewer」「Watch List」「Disassembler」があります。フォークによっては「Utils」タブがあるかもしれませんが、この記事では扱いません。</p>
<p>この中で基本的なサーチで使うのは、「Tools」「Search」「Memory Viewer」「Watch List」のみです。</p>
<p>詳しい使い方の解説はサーチの解説でするので、まずは簡単にタブの説明をします。</p>
<h2>Tools タブ</h2>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/a2a7e22b-91d9-4c64-8527-da052aef8ff2%2FSCR-20220906-jmz.png" alt="SCR-20220906-jmz.png"></p>
<p>Switch との接続や、メモリ領域のアドレスを取得するのに使用します。</p>
<h2>Search タブ</h2>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/69a53178-6c13-48e1-bb6d-e1eb4dde4140%2FSCR-20220906-m4l.png" alt="SCR-20220906-m4l.png"></p>
<p>値を検索するタブです。検索範囲を指定して、指定値との比較や前回の値との比較によってアドレスを絞り込みます。</p>
<p>簡易的な値の書き込みもできるので、検索結果をすぐに検証することができます。</p>
<h2>Memory Viewer タブ</h2>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/20f8f19d-2776-4332-af98-d83bea50f429%2FSCR-20220904-7v8.png" alt="SCR-20220904-7v8.png"></p>
<p>メモリを見ることができます。リアルタイムでメモリの変化を確認したり、その場でメモリに値を書き込むことができます。</p>
<h2>Watch List</h2>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/f6f55811-86eb-4609-aeb0-9a3e35aaae6b%2FSCR-20220906-m87.png" alt="SCR-20220906-m87.png"></p>
<p>アドレスを監視することができるタブです。候補のアドレスをここに入れて値の変化を観察したり、固定値を書き込み続けることができます。</p>
<h1>Switch との接続</h1>
<p>まずは右下の IP Address に Switch の IP アドレスを入れて Connect します。</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/00e85b02-d0ec-4ff8-b8fc-278a9880ffe7%2FSCR-20220906-j9g.png" alt="SCR-20220906-j9g.png"></p>
<p>するとこのように Switch のプロセス ID がずらっと出てくるので、一番下までスクロールして数字が一番大きいプロセスを選び、「Attach to Process」します。ゲームのプロセス ID が滅多なことがなければ一番大きい数字になります。</p>
<p>「Auto Attach to Game」ボタンがある場合は、これを押すだけでも同じことができます。</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/434039da-40c0-4090-8b5e-89e28dc56d54%2FSCR-20220906-mav.png" alt="SCR-20220906-mav.png"></p>
<p>ゲームのプロセスに Attach できると、このようにメモリ領域が表示されるようになります。</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/6b399b24-f599-41bb-9c92-661abc4f8708%2FSCR-20220906-mfp.png" alt="SCR-20220906-mfp.png"></p>
<p>それと同時にゲーム画面が停止すると思いますが、バグってるわけではなく、「Resume」を押すことで再開することができます。</p>
<p>メモリ領域のテーブルをスクロールして見てみると、main や heap の領域が見えると思います。main と heap の前後位置は変わったりしますが、heap がメモリがほとんどを占めているのは変わらないです。</p>
<h1>サーチ</h1>
<h2>共通準備</h2>
<p>Search タブに移ります。</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/c75767be-a67d-4b73-b940-5c5307b6b2a0%2FSCR-20220906-mlh.png" alt="SCR-20220906-mlh.png"></p>
<p>どのサーチでも必要な最初の準備を行います。</p>
<p>Search Condition を Unknown にセットし、</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/e14bb9f9-78fe-4e35-b773-7fa1f83308af%2FSCR-20220906-jam.png" alt="SCR-20220906-jam.png"></p>
<p>Search を実行します。</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/9adbeda4-677d-496f-95df-41b48bdb2eee%2FSCR-20220906-jb1.png" alt="SCR-20220906-jb1.png"></p>
<p>すると、ウィンドウ下側に「Dumping」と表示されてゲージが増えていっていると思います。</p>
<p>これは、Switch のメモリ約 4GB (実際はもうちょい小さい)をダウンロードする処理で、大体 5 分前後かかります。</p>
<p>この後の詳しいサーチ解説は次回以降の記事で行います。</p>
<h2>一時ファイル</h2>
<p>ダンプが終わるのを待ってる間に Noexes が生成する一時ファイルを見てみましょう。</p>
<p>Noexes と同じディレクトリに <code>tmp</code> フォルダが生成されていると思います。</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/e699f899-8e9e-48d7-b861-60f427a73b64%2FSCR-20220906-mqm.png" alt="SCR-20220906-mqm.png"></p>
<p>ここにはサーチするたびにダウンロードされるメモリの情報が保存されています。</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/1541e131-1eda-4e64-b1af-2f06caa8be08%2FSCR-20220906-msv.png" alt="SCR-20220906-msv.png"></p>
<p>サーチの度に 4GB 増えるわけではないのですが、コード作成までの一連の作業を行うと大体 8 GB 近く消費することになります。</p>
<p>なので、ここのフォルダはこまめに掃除するのをお勧めします。</p>
<p>ただし、この中で<strong>一番最初に行ったサーチ</strong> (上記の準備) で生成された <code>.dmp</code> ファイルは、コードの作成のステップで使用するため、<strong>サーチ自体が終わってもすぐに削除しないように</strong>してください。</p>
<h1>終わり</h1>
<p>Noexes でサーチを始めるための最初のステップが完了しました。</p>
<p>次回以降から本格的なサーチに入っていきます。</p>
<p>次の記事は [サーチチュートリアル Moon Jump 編 [概要]] (準備中) です</p>


【Noexes 解説】サーチのための最初の手順

<p>この記事は Noexes でチートするための準備編です。</p>
<p>Noexes チートについては、前編の <a href="/posts/6313baf2d59cbbc5fa2145b7">イントロダクション</a> を参照ください。</p>
<h1>必要なもの</h1>
<ul>
<li>Java 10</li>
<li>JNoexes</li>
<li>Windows 環境</li>
<li>PointerSearcher</li>
<li>ストレージ容量</li>
</ul>
<h1>環境構築していく</h1>
<h2>Java</h2>
<p>公式は Java 10 が必要と言っていますが、Java 11 でも動きました。Java のバージョンシステムよくわからないんですけど、上位バージョンは常に下位互換性が合ったりするのかな...？</p>
<p>なので、Java 10 が必要と書きましたが 11 でもいいので好きな方をダウンロードします。</p>
<p>この記事では 11 を使うことにします。<a href="https://www.oracle.com/java/technologies/javase/jdk11-archive-downloads.html">ここ</a>からダウンロードできます。</p>
<p>「Java SE Development Kit 11.0.16」から自分の環境に合わせたものをダウンロードします。</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/86dde5a5-746e-4025-8d34-026fad90277e%2FSCR-20220904-6t2.png" alt="SCR-20220904-6t2.png"></p>
<p>超めんどくさいアカウント登録を求められますが、おとなしく登録しましょう。</p>
<h2>JNoexes</h2>
<p><a href="https://github.com/mdbell/Noexes">公式ビルド</a> でも良いのですが、今回は <a href="https://github.com/tomvita/Noexes">tomvita氏のフォーク</a> を使います。</p>
<p>tomvitaフォーク</p>
<p>https://github.com/tomvita/Noexes</p>
<p>公式</p>
<p>https://github.com/mdbell/Noexes</p>
<p>ほんのちょっとだけ便利な機能が追加されている程度で、通常のサーチで使う分には何も機能は違わないので、ここは好みで選んで良いです。</p>
<p><a href="https://github.com/mdbell/Noexes/blob/master/README.md">公式の解説</a> に沿ってセットアップを進めていきます。</p>
<h3>Switch のセットアップ</h3>
<p>まず、<a href="https://github.com/mdbell/Noexes/releases/tag/v1.0.1">公式のリリースページ</a> から最新版をダウンロードし、zip を解凍します。</p>
<p>解凍すると、<code>noexs.kip1</code> というファイルがあるので、Switch の SD カードのルートに配置します。</p>
<p>次に、<code>hakete_ipl.ini</code> を編集します</p>
<p>Noexes を有効にして起動するように、以下のような起動設定を追加します。</p>
<pre><code class="language-ini:/bootloader/hakete_ipl.ini">[Noexes]
debugmode=1
kip1=noexs.kip1
</code></pre>
<p>私の場合は emuMMC なども使っているので、</p>
<pre><code class="language-ini:/bootloader/hakete_ipl.ini">[Noexes]
debugmode=1
emummcforce=1
fss0=atmosphere/package3
atmosphere=1
kip1=noexs.kip1
kip1patch=nosigchk
</code></pre>
<p>のようにしました。</p>
<p>Noexes でサーチするときはここから起動するようにします</p>
<h3>PC のセットアップ</h3>
<p>JNoexes を使うと同じディレクトリに色々とファイルが生成されていくので、専用のフォルダを作って中で実行した方がいいです。</p>
<p>実行には</p>
<pre><code class="language-bash">java -jar JNoexsClient.jar
</code></pre>
<p>で実行できます。環境によってはダブルクリックで起動できるかもしれないです。</p>
<h4>謎のエラーが出る</h4>
<pre><code>Error: Could not find or load main class me.mdbell.noexs.ui.NoexsApplication
Caused by: java.lang.NoClassDefFoundError: javafx/application/Application
</code></pre>
<p>このエラーが出て起動できない場合は以下のようにします。</p>
<p>まず、<a href="https://gluonhq.com/products/javafx/">JavaFX のランタイム</a> をダウンロードします。</p>
<p>https://gluonhq.com/products/javafx/</p>
<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/a29a8879-e7b9-4d14-a4ab-4e69e778e3be%2FSCR-20220904-7g4.png" alt="SCR-20220904-7g4.png"></p>
<p>環境に合わせて SDK をダウンロードします。</p>
<p>解凍すると、中に <code>lib</code> というフォルダがあるので、それを <code>PATH</code> に追加すればおそらく起動できるようになります。</p>
<p>ただ、<code>PATH</code> に追加するのが面倒なので自分は Noexes と同じフォルダに JavaFX をおき、</p>
<pre><code class="language-bash:run.sh">java --module-path ./javafx/lib --add-modules=javafx.controls,javafx.fxml -jar ./JNoexsClient.jar
</code></pre>
<p>みたいなのを作ってそれを実行してます。</p>
<p>Java の環境本当に謎。</p>
<h2>Windows 環境</h2>
<p>実機があるならそれを使いましょう。</p>
<p>Mac の人は VMWare Fusion の仮想環境をを使うのがおすすめです。無料です。</p>
<h2>PointerSearcher</h2>
<p>https://github.com/Takumi4685/PointerSearcher</p>
<p>これをダウンロードしておきます。神ツールです。すぐには使わないので後でも良いです。</p>
<h2>ストレージ容量</h2>
<p>Noexes を使うと大体 8GB くらいの一時ファイルを生成するので、流石にないとは思いますがあまりにストレージ容量が足りないと死にます。</p>
<h1>終わり</h1>
<p>準備編は以上です。</p>
<p>次は <a href="/post/6316d2e7ed121b3f518e43d5">サーチのための最初の手順</a>です。</p>
<h1>関連記事</h1>
<p>https://p1at.dev/posts/6316d2e7ed121b3f518e43d5</p>


【Noexes 解説】環境準備編

<p><img src="https://storage.googleapis.com/p_6301ba6a3183a77882ff001d/20f8f19d-2776-4332-af98-d83bea50f429%2FSCR-20220904-7v8.png" alt="SCR-20220904-7v8.png"></p>
<p>このシリーズでは、Nintendo Switch のメモリハックツールである　JNoexes というツールの使い方を解説します。</p>
<p>https://github.com/mdbell/Noexes</p>
<p>このツールを使いメモリを操作することで、体力無限や壁抜け、連射やムーンジャンプなど、さまざまなチートを作成することができます。(理論上は)</p>
<p>シンプルだけれども奥深いチートの世界に足を踏み入れてみましょう。</p>
<h1>読者対象</h1>
<ul>
<li>Nintendo Switch のチートに興味がある人</li>
<li>メモリハックに興味がある人</li>
<li>自分でチートを作って見たい人</li>
</ul>
<h2>推奨環境</h2>
<ul>
<li>何かしらの PC
<ul>
<li>空きストレージ 20 GB 以上</li>
<li>メモリ 8 GB</li>
</ul>
</li>
<li>Windows 環境(仮想環境でも可)</li>
</ul>
<p>ちなみに筆者の環境は MacBook Pro 2019 13-inch、Core i7、メモリ 16 GB で、仮想環境上に Windows を作成して利用しています。</p>
<h2>推奨前提知識</h2>
<h3>共通</h3>
<ul>
<li>ある程度のPCについての知識
<ul>
<li>メモリや拡張子など</li>
</ul>
</li>
</ul>
<h3>実践する場合</h3>
<ul>
<li>Nintendo Switch 改造の基礎知識
<ul>
<li>参考: <a href="https://switch.homebrew.guide/">Homebrew Guid</a></li>
</ul>
</li>
</ul>
<p>多分この記事に辿り着いてる時点である程度の知識はあると思うのでそんなに気にしなくて大丈夫だと思います。</p>
<h1>このシリーズの構成</h1>
<p>今後変更される可能性もあります。</p>
<ul>
<li><a href="/posts/6313baf2d59cbbc5fa2145b7">イントロダクション</a></li>
<li><a href="/posts/63140d37d59cbbc5fa294b79">環境準備編</a></li>
<li><a href="/posts/6316d2e7ed121b3f518e43d5">サーチのための最初の手順</a></li>
<li>サーチチュートリアル Moon Jump 編
<ul>
<li>概要 (準備中)</li>
<li>目的の値の性質を考える (準備中)</li>
<li>値を絞る (準備中)</li>
<li>PointerSearcher を使う (準備中)</li>
<li>チートコードの基礎知識 (準備中)</li>
<li>Noexes Code Builder でコードにする (準備中)</li>
<li>Edizon でチートを適用する (準備中)</li>
</ul>
</li>
</ul>
<h1>関連記事</h1>
<p>https://p1at.dev/posts/63140d37d59cbbc5fa294b79</p>


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