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この記事では Noexes でサーチするための最初のステップを解説します。PC、Switch のセットアップがまだ済んでいないのなら先に 環境準備編 を読むことをお勧めします。
Noexes には、「Tools」「Search」「Pointer Search」「Memory Viewer」「Watch List」「Disassembler」があります。フォークによっては「Utils」タブがあるかもしれませんが、この記事では扱いません。
この中で基本的なサーチで使うのは、「Tools」「Search」「Memory Viewer」「Watch List」のみです。
詳しい使い方の解説はサーチの解説でするので、まずは簡単にタブの説明をします。
Switch との接続や、メモリ領域のアドレスを取得するのに使用します。
値を検索するタブです。検索範囲を指定して、指定値との比較や前回の値との比較によってアドレスを絞り込みます。
簡易的な値の書き込みもできるので、検索結果をすぐに検証することができます。
メモリを見ることができます。リアルタイムでメモリの変化を確認したり、その場でメモリに値を書き込むことができます。
アドレスを監視することができるタブです。候補のアドレスをここに入れて値の変化を観察したり、固定値を書き込み続けることができます。
まずは右下の IP Address に Switch の IP アドレスを入れて Connect します。
するとこのように Switch のプロセス ID がずらっと出てくるので、一番下までスクロールして数字が一番大きいプロセスを選び、「Attach to Process」します。ゲームのプロセス ID が滅多なことがなければ一番大きい数字になります。
「Auto Attach to Game」ボタンがある場合は、これを押すだけでも同じことができます。
ゲームのプロセスに Attach できると、このようにメモリ領域が表示されるようになります。
それと同時にゲーム画面が停止すると思いますが、バグってるわけではなく、「Resume」を押すことで再開することができます。
メモリ領域のテーブルをスクロールして見てみると、main や heap の領域が見えると思います。main と heap の前後位置は変わったりしますが、heap がメモリがほとんどを占めているのは変わらないです。
Search タブに移ります。
どのサーチでも必要な最初の準備を行います。
Search Condition を Unknown にセットし、
Search を実行します。
すると、ウィンドウ下側に「Dumping」と表示されてゲージが増えていっていると思います。
これは、Switch のメモリ約 4GB (実際はもうちょい小さい)をダウンロードする処理で、大体 5 分前後かかります。
この後の詳しいサーチ解説は次回以降の記事で行います。
ダンプが終わるのを待ってる間に Noexes が生成する一時ファイルを見てみましょう。
Noexes と同じディレクトリに tmp
フォルダが生成されていると思います。
ここにはサーチするたびにダウンロードされるメモリの情報が保存されています。
サーチの度に 4GB 増えるわけではないのですが、コード作成までの一連の作業を行うと大体 8 GB 近く消費することになります。
なので、ここのフォルダはこまめに掃除するのをお勧めします。
ただし、この中で一番最初に行ったサーチ (上記の準備) で生成された .dmp
ファイルは、コードの作成のステップで使用するため、サーチ自体が終わってもすぐに削除しないようにしてください。
Noexes でサーチを始めるための最初のステップが完了しました。
次回以降から本格的なサーチに入っていきます。
次の記事は [サーチチュートリアル Moon Jump 編 [概要]] (準備中) です